お疲れ様です。はるさらと申します。
今回はExcelのSUMIF関数を紹介させていただきます。
SUMIF関数は、
指定した条件に一致するセルの合計を求めるExcelの関数です。
例えば、特定の商品の売上金額や、
一定の点数以上の成績を合計する等に使用できます。
覚えておくと使える機会があるかもしれないので
是非、目を通していただけますと幸いです。
SUMIF関数の基本構文
SUMIF関数の構文は以下の通りです:
=SUMIF(評価対象の範囲, 検索条件, 合計範囲)
- 評価対象の範囲:条件を適用するセル範囲
- 検索条件:合計対象とする条件(例:”フルーツ”, “>100” など)
- 合計範囲(省略可能):実際に合計を求めるセル範囲。
省略した場合、評価対象の範囲がそのまま合計範囲になります。
実際に使用しているキャプチャや解説については
次の章で記載していきます。
SUMIF関数の使い方と実例
ここからはいくつかの実例を用いながら
SUMIF関数の使用例を記載していきます。
例1:特定の商品の売上合計を求める
商品名 | 売上金額 |
---|---|
りんご | 300 |
みかん | 200 |
りんご | 150 |
バナナ | 100 |
この表で「りんご」の売上合計を求めたい場合、以下のように入力します。
=SUMIF(A2:A5, “りんご”, B2:B5)
この式では、A2:A5の範囲から「りんご」に
一致する行のB列(売上金額)を合計します。
結果は450となります。

例2:指定した点数以上の合計を出す(条件に不等号を使用)
名前 | 点数 |
---|---|
山田 | 80 |
佐藤 | 65 |
鈴木 | 90 |
高橋 | 70 |
この表で70点以上の点数の合計値を算出する場合
以下のように入力します。
=SUMIF(B2:B5, ">=70")
結果: 240
→ 70点以上の点数を合計する。

例3:空白でないデータの合計(空白を除外)
顧客名 | 購入金額 |
---|---|
田中 | 300 |
400 | |
鈴木 | 500 |
600 |
この表で、顧客名が入力されている行だけの購入金額を合計したい場合、
以下のように入力します。
=SUMIF(A2:A5, "<>", B2:B5)
この式では、A2:A5の範囲で空白ではないセルに
対応するB列の値を合計します。
結果は800になります(田中と鈴木の合計)。

例4:ワイルドカードを使って特定の文字列を含むデータを集計
商品名 | 売上 |
---|---|
赤りんご | 200 |
青りんご | 250 |
バナナ | 180 |
みかん | 220 |
この表で、「りんご」を含む商品名の売上合計を求めたい場合、
以下のように入力します。
=SUMIF(A2:A5, "*りんご*", B2:B5)
この式では、A2:A5の範囲から「りんご」を含む
文字列に一致する行のB列(売上)を合計します。
結果は450になります(赤りんごと青りんごの合計)。

SUMIF関数使用時によくあるエラーとその解消法
#VALUE! エラーが出る
原因:条件文字列が255文字を超えている、
または範囲のサイズが一致していないことが原因です。
対処法:検索範囲と合計範囲の行数・列数を一致させ、
条件文字列が長すぎないか確認しましょう。
数値が文字列として扱われている
原因:セルに入力された数値が文字列になっていると、
正しく合計されないことがあります。
対処法:対象セルの書式を「標準」または「数値」に変更してください。
または VALUE
関数を使って数値に変換します。
セル参照がずれて計算がおかしくなる
原因:SUMIF関数を他のセルにコピーしたときに、
参照範囲が意図せずずれることがあります。
対処法:範囲を固定する必要がある場合は、
絶対参照($
記号)を使いましょう。
例:
=SUMIF($A$2:$A$5, “りんご”, $B$2:$B$5)
まとめ
SUMIF関数は、条件付きで数値を合計したい場面でとても便利です。
基本の使い方を理解するだけで、データ集計の効率が大きく向上します。
エラーが出たときの原因と対処法も合わせて覚えておくと安心です。
ぜひ日々のExcel作業に取り入れてみてください。
どなたかのお役に立てば幸いです。
それではまたー!!