お疲れ様です。はるさらと申します。
今回はフリーランスエンジニアを目指している人や、
いつ独立していいか悩んでいる方に向けて
情報をまとめておこうと思います。
フリーランスプログラマーとは、企業などに雇用されるのではなく、
個人で案件を受託して働くエンジニアのことです。
働く場所や時間に縛られず、スキルと経験に応じて報酬が得られるのが特徴です。
会社員時代とは異なり、自分の裁量で仕事を選んだり、
収入を大きく伸ばしたりできる一方で、
営業活動や経理、健康管理など、
プログラミング以外の業務もすべて自分で行う必要があります。
自由と責任が表裏一体の働き方だと言えるでしょう。
会社員とフリーランスの違い
会社員とフリーランスの違いはざっくりと以下のようなものがあげられます。
| 項目 | 会社員 | フリーランス |
| 雇用形態 | 正社員・契約社員など | 個人事業主・業務委託 |
| 収入 | 固定給+賞与(ボーナス) | 案件の単価×稼働時間で変動 |
| 働き方 | 所定の時間・出社あり | 案件次第で自由 |
| 福利厚生 | あり(保険・有給など) | 自己負担で加入・管理 |
| キャリア | 昇進・評価制度あり | 自己責任・自己ブランディング |
| 経理・税務 | 会社が代行 | 自分で申告・納税 |
フリーランスになるタイミングはいつがいい?
「いつかフリーランスになりたい」と考えている人が最も迷うのがタイミングです。
独立するのに明確な正解はありませんが、
以下のような条件が揃っている場合は、独立に踏み出しやすいでしょう。
- エンジニア経験が3年以上ある: 業務を通じて培った専門知識や問題解決能力は、フリーランスとして活動する上で大きな武器となります。
- ポートフォリオや実績がある: 過去に担当したプロジェクトは、案件を獲得する際の強力なアピール材料です。
- 生活費3〜6ヶ月分の貯蓄がある: 案件が途切れたり、収入が不安定になったりした場合でも、心の余裕を持って活動できます。
- すでに副業で案件を獲得したことがある: 副業でフリーランスの働き方を体験しているため、独立後のギャップを最小限に抑えられます。
フリーランスの不安とその対処法
よくあるフリーランスの不安や質問などをまとめていきます。
案件が取れるか不安
→ エージェント(レバテックやミッドワークス等)を活用する。これにより自分で営業自体はプロに任せることが出来ます。もしくは以前一緒に仕事した人に連絡を取って案件を紹介いただく。や、ブログやSNSで自身のことを発信し、興味を持った方から案件を紹介していただく。といった方法もあります。
収入が不安定
→ 複数のクライアントと契約して収入源を分散させたり、
貯蓄や保険を整えてリスクに備えましょう。
副業や積み立て投資などで資産を増やすこともオススメです。
孤独になりがち
→ オンラインコミュニティや勉強会に参加して、
横のつながりを作ると、情報交換や精神的な支えが得られます。
前の現場でお世話になった方と近況報告でご飯に行く。
等も新しい情報が入ってきたり、リフレッシュにもなるのでオススメです!
おすすめエージェント比較表(2025年版)
個人的にはエージェントを使用して案件を探すことが、
手っ取り早く途切れることなく仕事を続けられるコツだと思っています。
マージンは取られてしまいますが、自分一人で案件を探すよりも
格段に成功率が高いです。
| サービス名 | 案件数 | 特徴 | 対象スキル | サポート |
| レバテックフリーランス | 非常に多い | 高単価案件が豊富 | Java, PHP, Python など | 専任担当による案件紹介から単価交渉まで手厚い |
| Midworks | 多い | 正社員並みの福利厚生を提供 | Web系全般 | 交通費、保険料補助、勉強会費用補助など |
| ギークスジョブ | 多い | 地方案件も豊富 | JavaScript, Go など | 独立後のキャリアプランまで継続サポート |
| PE-BANK | 多い | 全国展開しており地方にも強い | C, C++, Java など | 独自のエンド直請け案件や収入補償制度あり |
エージェントを利用するメリット
営業活動の負担が減る:エージェントが案件を探し、クライアントとの交渉を代行してくれるため、本業のプログラミングに集中できます。
高単価な案件に出会える:エージェントは独自のネットワークを持っているため、個人では見つけにくい優良な案件や非公開案件を紹介してもらえる可能性があります。
契約・交渉・事務手続きのサポート:報酬の単価交渉や、契約内容の調整、請求書の作成など、面倒な事務作業をサポートしてもらえます。
収入が安定しやすい:継続案件や、次の案件を途切れなく紹介してもらえるため、収入が不安定になりがちなフリーランスの不安を軽減できます。
キャリア相談ができる:専門の担当者が、これまでの経験やスキルを客観的に評価し、将来のキャリアプランに合わせた案件を提案してくれます。
エージェントを利用するデメリット
マージン(手数料)が発生する:エージェントを利用すると、紹介料として報酬の一部が差し引かれます。自分で直接案件を獲得する場合よりも、手取り額が少なくなることがあります。
自由度が制限される場合がある:常駐案件が多く、働く時間や場所に縛られることがあります。完全な自由を求める人には向かないケースもあります。
担当者との相性がある:担当者の知識や対応によって、紹介される案件の質やサポートの手厚さに差が出ることがあります。
未経験者向けの案件が少ない:多くのエージェントは即戦力となる経験者向けの案件を扱っているため、実務経験が浅いと案件獲得が難しい場合があります。
登録や面談に手間がかかる:希望条件やスキルシートの作成、エージェントとの面談など、案件を獲得するまでに一定の手間と時間がかかります。
フリーランスになる前によくある“勘違い”とは?
・「自由な時間が増える」は半分ウソ:自由と引き換えに、納期や営業、経理、請求業務などもすべて自分で行う必要があります。自己管理を徹底しなければ、会社員時代以上に忙しくなることも珍しくありません。
・「会社を辞めれば自由になれる」は誤解:取引先とのコミュニケーションや、プロジェクトに対する責任が発生します。円滑に仕事を進めるためには、調整力や交渉力が不可欠です。
・「在宅=ずっと家で働ける」は限らない:クライアントとの打ち合わせや、チームでの共同作業のため、一部出社が必要な案件もあります。完全在宅を希望する場合は、契約内容を慎重に確認しましょう。
・「案件は勝手にやってくる」は甘い:安定した収入を得るためには、自分を売り込む営業活動や、継続的な学習、SNSなどでの情報発信が重要です。
・「副業で稼げたから本業も余裕」は危険:フリーランスとして本格的に活動する際は、確定申告や各種保険への加入など、副業時代にはなかった税務や保険管理の課題に直面します。
フリーランスになる前に準備しておきたいこと
資金周り
- 開業届・青色申告の準備: 独立したら税務署に提出することで、
節税メリットのある青色申告が可能になります。 - 保険・年金の見直し: 会社を辞めると自動的に健康保険と厚生年金から脱退するため、
国民健康保険や国民年金への切り替えが必要です。 - クラウド会計サービスの導入: freeeやマネーフォワードなどの会計サービスを利用すれば、
日々の収支管理や確定申告を効率化できます。
スキル・キャリア
- ポートフォリオ作成: 自身のスキルや実績を視覚的にまとめ、
すぐに提示できるようにしておきましょう。スキルシートや業務経歴書をまとめておくと
面談がスムーズに進みます。 - エージェントへの事前登録: 独立前にエージェントに登録し、
どのような案件があるか情報収集するのも有効です。
フリーランスプログラマーにかかる主な税金とその対策
フリーランスになると、会社員時代とは異なり、
自分で税金を申告・納付する必要があります。以下に代表的な税金とその対策をまとめました。
所得税
報酬から経費を差し引いた所得に対して課税されます。税率は所得額に応じて段階的に上がる累進課税で、最大45%です。
【対策】
- 青色申告を利用すると、最大65万円の控除が受けられます。
- 必要経費を漏れなく計上することで、課税対象となる所得を減らすことが可能です。
住民税
前年の所得に応じて課税される地方税で、所得の**およそ10%**程度です。
【対策】
- 所得税と同様に、青色申告や経費計上を意識することで負担を軽減できます。
個人事業税
年間の事業所得が290万円を超えた場合に課税されます。プログラマーは「情報処理業」に該当し、税率は**5%**です。
【対策】
- 所得が290万円を超えそうな年は、経費をしっかり計上して課税対象額を減らしましょう。
消費税
2年前の売上が1,000万円を超えると、消費税を納税する義務が発生します。
【対策】
- 独立後2年間は免税事業者ですが、売上増加が見込まれる場合は、将来を見据えて準備が必要です。
- インボイス制度が導入されたため、取引先との関係や事業内容に応じて、課税事業者への登録を検討する必要があります。
フリーランスに向いている人・向いていない人
| 特徴 | 向いている人 | 向いていない人 |
| 主体性 | 自分で課題を見つけて動ける人 | 指示待ちタイプ |
| 自己管理 | タスクや時間管理が得意 | 自己管理が苦手で締め切りを破りがち |
| スキル | 実務経験が豊富で専門スキルに自信がある | 経験が浅い、もしくは特定の分野に強みがない |
| 営業力 | 自己PRや交渉に抵抗がない | 発信が苦手で消極的 |
| リスク耐性 | 変化に柔軟に対応できる | 安定を最優先する |
社内SEからフリーランスになるケースも多い
社内SEとしての経験(要件定義、ベンダー調整、インフラ構築など)は、
フリーランス案件でも非常に重宝されます。
特に上流工程の経験は、高単価なコンサルティング案件につながることもあります。
いきなり独立するのが不安な場合、
まずは社内SEとして経験を積んでから
フリーランスを目指すのも一つの有効なルートです。
フルリモート案件の競争激化と現実的な戦略
「フリーランス=フルリモートで自由に働く」というイメージを持つ方は多いですが、
近年その状況は変化しつつあります。
フルリモート案件は競争率が非常に高く、
特に経験が浅いフリーランスにとっては獲得のハードルが上がり続けています。
競争が激化している背景
- 働き方の多様化:コロナ禍をきっかけにリモートワークが普及し、多くの企業やエンジニアがリモートの働き方を選択肢に入れるようになりました。
- フリーランス人口の増加:副業や独立を目指すエンジニアが増え、フルリモートという働き方を希望する人が集中しています。
- 企業の採用方針の変化:対面でのコミュニケーションを重視する企業が増え、特に新規参画メンバーに対しては、一定期間の出社を求めるケースが増えてきました。
このような背景から、フルリモート案件は
スキルや実績が豊富な一部のフリーランスに集中し、
争奪戦になっているのが現状です。
案件獲得の確率を高める現実的な戦略
もしあなたがまだ経験が浅く、案件獲得に苦戦しているのであれば、
以下のような選択肢を検討してみることをお勧めします。
- 「一部出社可能」で応募する:週に1〜2回の出社や、プロジェクトの立ち上がり期間だけ出社する「ハイブリッド型」の働き方を受け入れることで、応募できる案件の幅が大きく広がります。
- 「客先常駐」も選択肢に入れる:クライアント先に常駐して働くスタイルも視野に入れると、圧倒的に案件数が増えます。特に地方に住んでいる場合は、地元の企業で常駐案件を探すのも一つの手です。
- エージェントに相談する:エージェントは市場の最新動向を把握しています。あなたのスキルや希望に合わせた最適な働き方や案件を提案してもらえるため、一度相談してみると良いでしょう。
「出社」という選択肢を持つことで、案件獲得のチャンスは飛躍的に高まります。フルリモートに固執せず、柔軟な働き方を検討することが、
フリーランスとしてのキャリアを安定させるための現実的な戦略と言えるでしょう。
需要の高いプログラミング言語と今後の展望
フリーランスとして安定的に案件を獲得するためには、
市場で需要の高いプログラミング言語を習得することが不可欠です。
しかし、言語のトレンドは常に変化しているため、
最新の情報をキャッチアップし続けることが重要になります。
現在、特に需要が高い言語
- Java, PHP, Ruby, Python:Webアプリケーション開発において、依然として需要が高い言語です。とくにJavaは大規模システムでの利用が多く、高単価案件につながりやすい傾向があります。
- JavaScript, TypeScript:WebサイトやWebアプリケーションのフロントエンド開発には欠かせない言語です。React.jsやVue.js、Angularといったモダンなフレームワークのスキルも併せて習得することで、案件の選択肢が大きく広がります。
- Go, Rust:比較的新しい言語ですが、処理速度の速さや並行処理のしやすさから、スタートアップやWebサービス開発で採用が増加しています。
挑戦すべき言語と学習のコツ
新しい言語への挑戦は、フリーランスとしての市場価値を高める上で非常に重要です。たとえ未経験の言語でも、以下のような戦略でスキルアップを目指せます。
- 単価が安くても挑戦してみる:最初は単価が低めの案件からスタートし、実務経験を積みながらスキルを磨くことで、徐々に単価アップを目指しましょう。
- モダンなフロントエンド技術に注目する:最近はReactやVueといったフロントエンド技術を求める案件が増えています。これらの技術を習得することで、デザインとロジックの両方を担当できる「フルスタック」なプログラマーとして活躍できる可能性が高まります。
- 基礎を固めてから応用へ:新しい言語を学ぶ際は、まず文法や基本的な書き方をマスターし、次にフレームワークやライブラリを使って簡単なWebアプリケーションを作成してみるのが効果的です。
プログラミング言語のトレンドは日々移り変わります。
常に新しい技術に興味を持ち、継続的な学習を続けることが、
フリーランスとして生き残るための鍵となるでしょう。
フリーランスになるために有利な資格
以下のような資格は、自身のスキル証明や案件獲得時に役立ちます。
- 基本情報技術者試験(FE)/応用情報技術者試験(AP): ITの基礎知識を証明する国家資格です。
- Javaプログラミング能力認定試験: Javaエンジニアとしてのスキルを客観的に証明できます。
- AWS認定資格: クラウドの需要が高まっている現在、特に「ソリューションアーキテクト」などの資格は高単価案件の獲得に直結します。
- Oracle認定Java資格: 世界的に認められているJavaの資格です。
- LinuC(Linux技術者認定試験): サーバー構築や運用スキルを証明できます。
まとめ
フリーランスプログラマーは、
会社員にはない自由と高収入を手にできる魅力的な働き方です。
しかし、その分、自己責任や自己管理が強く求められます。
独立を考える際は、事前の情報収集と周到な準備が成功のカギとなります。
まずは副業から始めて、フリーランスの働き方を体験してみるのも良いでしょう。
信頼できるエージェントと出会うことで、
初めての一歩もスムーズに踏み出せるはずです。
長くなってしまいましたが、どなたかのお役に立てば幸いです。
それではまたー!!





































