お疲れ様です。
はるさらと申します。
以前の現場でSEとして仕事をしているときに
急にバックレる人が現れ、
残った人員に負担がかかり、
それが理由で更に人が離脱してしまう
負のスパイラルに陥ってしまったことがありました。
システムエンジニアとして働く中で、
最も困ることの一つが「急なバックレ」や「プロジェクトからの離脱」です。
これが発生すると、チーム全体の進行が遅れ、
最悪の場合、プロジェクトの完遂に大きな影響を与えてしまうことも。
実際、チームメンバーが突然来なくなったり、
案件から離脱することは珍しいことではありません。
しかし、その兆候を早期にキャッチし、対策を講じることで、
問題が発生する前に予防することが可能です。
今回は、システムエンジニアの現場で急な離脱を防ぐために、
どんな予兆を見逃さないべきか、
またその対策を紹介していきます。
急なバックレや離脱の理由
まずは、なぜシステムエンジニアが急にバックレてしまうのか、
またはプロジェクトから離脱するのか、
その理由を知っておくことが重要です。
以下のような理由が考えられます。
- 仕事のプレッシャーや負荷 システム開発の現場では、
納期や品質に対するプレッシャーが大きい場合があります。
過剰な業務負荷がかかると、メンバーが精神的に追い詰められ、
突然の辞退やバックレに繋がることがあります。 - チーム内の人間関係の問題 仕事の内容だけでなく、
職場内の人間関係がうまくいかないことが原因で、
仕事に対するモチベーションが低下し、離脱するケースもあります。 - キャリアの方向性の違い 自分のスキルやキャリアの方向性に疑問を感じ、
今の職場やプロジェクトが自分に合っていないと感じた場合に、
バックレる決断をすることがあります。 - 私生活の問題 予期せぬ家庭の事情や健康問題など、
私生活の問題が発生すると、それが理由で仕事を放棄することもあります。
バックレが起こることでプロジェクトに起こる悪影響
システムエンジニアの現場で「バックレ」や「離脱」が発生すると、
ただその人がいなくなるだけでなく、
プロジェクト全体に大きな悪影響を与えることになります。
これらの影響は瞬時に広がり、
チーム全体やプロジェクトの進行に深刻なダメージを与える可能性があります。
では、具体的にどのような悪影響が起こるのでしょうか?
1. 残ったメンバーへの負担増加
一番大きな影響は、残されたメンバーにかかる仕事の負担の増加です。
バックレが発生すると、そのメンバーが担当していた業務を
他のメンバーが引き継ぐことになりますが、
これが一気に業務量を増加させる原因となります。
特に、突発的な離脱の場合、その人の業務内容が複雑だったり、
期限が迫っていたりすると、
残ったメンバーのストレスや負担が一気に高まります。
また、この負担増加が続くことで、
他のメンバーが体調を崩したり、
モチベーションを失ったりして、
さらに別の人が離脱してしまうという悪循環に繋がりかねません。
こうした状況が続くと、チームの士気が低下し、
結果としてプロジェクト全体の進行が遅れることになります。
2. 新しい人員を探す手間と時間
バックレが発生した場合、
急遽その人を補填するために
新しいメンバーを探す必要があります。
しかし、プロジェクトの進行状況によっては、
新しいメンバーを迎え入れるタイミングや
スキルセットに問題が生じることが多いです。
例えば、既にプロジェクトが進行している段階で
新しいメンバーを加えると、
そのメンバーがプロジェクトの進行について理解するのに時間がかかり、
また仕事に慣れるために余計なサポートやフォローが必要になります。
採用活動や面接を行い、新しいメンバーを探し、
最終的にチームに馴染ませるまでには多くの工数と時間がかかるため、
プロジェクトのスケジュールに対する影響が避けられません。
この間に、他のメンバーが追加の負担を抱えることになるため、
影響がさらに拡大してしまいます。
3. 案件や作業の説明にかかる工数の増加
新しいメンバーが入ると、
これまでの作業内容や進捗状況を
一から説明しなければならなくなります。
特に、バックレが発生した直後であれば、
チームのメンバーが忙しい状態であることが多く、
説明のために時間を割く余裕がありません。
そのため、プロジェクトの進行をスムーズにするために
割り当てられた時間やリソースが、
新しいメンバーへの教育や作業の引き継ぎに使われてしまい、
結果として工数が圧迫されることになります。
新しいメンバーが過去の作業内容を理解し、
進行中の案件に適応するまでに時間がかかるため、
その間にプロジェクトの進捗が遅れることになります。
この手間を減らすためには、事前にしっかりとドキュメントを整備したり、
作業フローを明確にしておくことが重要ですが、
突発的なバックレの場合、準備が整っていないことも多く、
工数の無駄が発生しやすくなります。
4. プロジェクトの品質低下や納期遅延
最終的に、バックレによる影響は
プロジェクトの品質や納期にも深刻なダメージを与えます。
メンバーが不足している中で、他のメンバーがその仕事を引き受けると、
どうしても品質が犠牲になったり、
納期を守るために焦って作業を進めたりすることになります。
このような状況では、バグが増える、リファクタリングが後回しになる、
テストが不十分になるといった問題が発生しやすくなり、
最終的にクライアントや関係者に対して
満足な成果物を提供できなくなるリスクがあります。
また、納期が遅れることで、
次のプロジェクトや案件への影響も出てくるため、
長期的にはチームや会社全体の信頼を失う原因にもなりかねません。
急なバックレの予兆とは?
では、急なバックレや離脱を未然に防ぐためには、
どんな兆候に気をつけるべきでしょうか?
以下に、注意すべきいくつかの予兆を挙げてみます。
1. 業務に対する姿勢の変化
メンバーが以前は積極的に取り組んでいた業務に対して、
急に消極的になったり、無関心を示すようになると、
何かしらの不満や問題があるサインかもしれません。
特に、問題に直面した際に「どうでもいい」といった
態度を見せることが増えた場合は、要注意です。
2. 突然の遅刻や早退
急な遅刻や早退が頻繁になることは、
仕事に対する関心が薄れていることを示唆しています。
普段よりも早く帰りたがる、無断で遅刻することが多くなるなど、
こうした兆候が見られた場合、
何らかの理由でメンバーが仕事に対して
モチベーションを失っている可能性があります。
3. コミュニケーションの減少
チームメンバーが急にコミュニケーションを取らなくなる、
会話が一方通行になるといった場合も、注意が必要です。
特に、Slackやメールなどでの返信が遅くなったり、
質問に対して無関心な態度を取ることが増えた場合、
バックレの予兆かもしれません。
4. 成果物の品質が低下する
突然、納期に遅れが出たり、
提出する成果物の品質が急に低下することもあります。
これまで丁寧に取り組んでいた人が、急に手を抜くようになると、
他に何か問題を抱えている可能性があります。
5. プライベートでの変化
家庭の事情や体調不良など、プライベートで何らかの変化があった場合、
それが業務に影響を与えることがあります。
もしメンバーがしばらくしてから急に
何も言わずに仕事を休むようになった場合、その変化が離脱に繋がる兆しかもしれません。
予兆に対する対策方法
急なバックレを防ぐために、
予兆を早期に察知した場合にできる対策をいくつか紹介します。
1. 早期にコミュニケーションを取る
兆候を感じたら、すぐに一対一でコミュニケーションを取ることが大切です。
メンバーが抱えている問題や不安に気づき、
早期に相談に乗ることで、問題が大きくなる前に解決できることがあります。
2. 業務負荷の調整
過剰な業務負荷やプレッシャーを感じているメンバーには、
業務の優先順位を見直したり、
サポートを提供したりすることが効果的です。
過度なストレスを減らすことで、
離脱を防ぐことができます。
3. チームの雰囲気を良くする
チーム内での人間関係を改善することも重要です。
定期的なミーティングやオフサイトイベントを通じて、
メンバー同士の信頼関係を深めることができます。
職場の雰囲気が良ければ、
問題が発生したときにも早期に相談しやすくなります。
4. メンバーのモチベーションを引き出す
メンバーがキャリアに対して不安を抱えている場合、
その不安を解消するためのキャリア支援や
アドバイスを提供することが大切です。
また、目標設定やフィードバックを通じて、
モチベーションを高めることも有効です。
まとめ
急なバックレやプロジェクトからの離脱は、
システムエンジニアの現場では避けたい問題です。
しかし、早期に予兆を把握し、適切な対策を講じることで、
そのリスクを最小限に抑えることができます。
コミュニケーションの重要性を再認識し、
チーム全体でサポートし合うことで、
より健全な働き方を実現していきましょう。
どなたかのお役に立てば幸いです。
それではまたー!!