Stable Diffusionで作成した画像のメタデータを削除する方法【ExifCleaner解説】

お疲れ様です。はるさらと申します。
今回はStable Diffusionで作成した画像の
メタデータを削除する
方法についてご紹介いたします。

一括で数百枚のメタデータを削除できるので
大量にイラストを生成している場合でも
問題なく対応することが可能になっています!

Stable Diffusionで作成した画像のメタデータとは?

Stable Diffusionで生成した画像(特にPNG形式)には、
「PNGInfo」と呼ばれるメタデータ領域に
プロンプトや生成設定が自動的に保存されます。

例えば以下のような情報が含まれます。

プロンプト(Positive / Negative)
サンプラーの種類(Euler a, DPM++など)
ステップ数、CFG Scale、Seed値
モデル名やハッシュ値

これらは画像そのものには見えませんが、
Stable Diffusion WebUIの「PNGInfo」タブに画像を
ドロップする
だけで誰でも確認できてしまいます。


なぜメタデータを削除する必要があるのか?

Stable Diffusionの画像をそのままSNSや
販売サイトにアップロードすると、
誰でもプロンプトやモデル情報を再現可能になってしまいます。

特に注意したいのは以下のケースです。

商用作品やオリジナル素材を販売するとき → プロンプト盗用のリスク
他者のモデルやLoRAを利用している場合 → 設定を第三者に知られる
個人情報や作業環境が含まれている場合 → プライバシー流出の可能性

このため、公開前にメタデータを削除しておくことが安全です。


メタデータの確認方法(PNGInfo)

Stable Diffusion WebUIを起動し、
「PNG Info」タブに画像をドロップします。
すると以下のような情報が表示されます。

Prompt: (masterpiece, best quality), 1girl, blue eyes, ...
Negative prompt: (low quality, worst quality, ...)
Steps: 20, Sampler: Euler a, CFG scale: 7, Seed: 123456

先ほどの画像の様にもしこれらの情報が残っている場合は削除が必要です。


ExifCleanerでメタデータを削除する方法

ここからは、無料で使える「ExifCleaner」を使って
メタデータを削除する方法を解説します。
ExifCleanerはドラッグ&ドロップで
簡単にExifやPNGメタデータを消せる
便利なソフトです。

ExifCleanerのインストール

ExifCleaner公式サイト にアクセスし、
WindowsまたはmacOS版をダウンロードしてインストールします。

投稿日時点(2025/8/29)では下記の手順でダウンロードが可能です。

上記リンクをクリックし「Download for FREE」をクリック

環境に適したファイルをダウンロード
(執筆時のPCはWindows環境のためExifCleaner-3.6.0.exeを選択)


基本的な使い方

ExifCleanerを起動し、メタデータを削除したい
画像ファイル(PNG/JPGなど)をウィンドウにドラッグ&ドロップします。

数秒で処理が完了し、同じ場所にメタデータ削除済みのファイルが上書き保存されます。
慣れるまでは念のため、オリジナルの画像データは退避しておくとよいかもしれません。


注意点

・必要なら事前にバックアップを取る
・PNGのアルファチャンネルや画質には影響はないが、
 特殊なカラープロファイルは削除される場合がある
・複数枚まとめて削除できるが、大量処理では一時的にメモリを消費する場合がある


フォルダ内の画像をまとめて削除する方法

ExifCleanerでは、複数枚の一括ドラッグ&ドロップに対応しています。

メタデータを削除したい画像が入ったフォルダを開き、
すべて選択(Ctrl+A)してExifCleanerにドラッグするだけで一括処理できます。
数百枚程度ならまとめて処理可能ですが、
大量の場合は分割すると安定します。


メタデータ削除後に確認しておきたいこと

削除が終わったら、必ず再度PNGInfoや
他のExif確認ツールで情報が消えているか確認しましょう。

PNGInfoでプロンプトが表示されない → 成功
ファイルサイズが数KB小さくなることがあるが、画質には影響なし


まとめ

Stable Diffusionで作成した画像には、
プロンプトや生成設定がそのまま保存されています。
特に販売や公開を考えている場合、
ExifCleanerを使えば安全かつ手軽に削除可能です。

メタデータ削除でプロンプト盗用やプライバシー流出を防ぐことが出来るため
作品の価値を守るためにも、公開前のメタデータ削除は習慣にしましょう。

どなたかのお役に立てれば幸いです。
それではまたー!!